アルケミストシリーズは1点ずつ外観が異なり、それに合わせたオブジェクトが生み出す美しい映像世界が魅力の作品です。陶器の筒は喜多さんの制作。この作品ではウィリアム・モリスのテキスタイルで人気パターンである”いちご泥棒”をアレンジして彫りこみました。全体はブルーの彩色がなされ、彫り込んだ部分には金彩も施され、独自の質感でオリジナリティのある万華鏡となっています。
小嶌さんは、ミラーシステムとオブジェクトを担当し、万華鏡に仕上げます。オブジェクトの一つ一つが持つ色,質感、深い輝きがともに響きあって、世にも稀な花々が次々と生まれ出るような艶やかな印象です。ミラーシステムの第3面に反射素材を使い、オーラのような色の広がりを演出します。オイルの流れが生み出す映像の変化は流れながら次から次へと美しい色模様を見せます。見ていてわくわくする高品質な素晴らしい作品です。
ミディアムサイズのこの筒の最大径は40㎜ 長さは135㎜。オイルセル 2ミラー 6ポイント。筒全体を回して映像の変化を楽しみます。